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お酒

明けましておめでとうございます!
新年を迎え心機一転あらためまして、皆々様に愛される“スター広報室”を目指し、一同頑張りますので、今年一年よろしくお願い申しあげます。

さて、冬風と不景気風とのダブルパンチで毎日寒い日が続いていますが、こんな日には早く仕事を終わらせて、愛しい人(古女房?)とさしつさされつ熱燗で一杯・・・なんてことを思い浮かべておられる方も多いのではないでしょうか。旨い酒に気の効いた肴の一品もあれば、せち辛い世の中を忘れてひと時の幸せに浸れるというものです。というわけで、今回は「酒」について少しウンチクをかたむけてみたいと思います。

お酒イメージ画像

ハレの場で飲むお酒

「酒」はもともと御神酒というように神にまつられたもので、やがて祭りなどの儀式で飲まれるようになったといいます。今のように簡単にお酒が飲めなかった時代、人々は祭りというハレの場でお酒を飲み、その特別の日を祝うとともに日々の労働や束縛から解放されて明日への活力を生み出していったのです。お酒は生活の中で重要な意味を持つようになりました。

節会

正月にはお節会料理を肴に朝から一杯・・・はどこの家庭でもある風景ですが、もともと節会は節宴ともいって、節日に天皇が主人役となって酒宴を行う神事のことを言いました。その習慣は現在でも元旦や端午の節句、重陽の節句など数多く残っています。

屠蘇・年酒

正月に一家がそろって祝うお屠蘇は「蘇」という悪鬼を「屠る(ほふる・殺す)」という意味で、薬草に浸した酒を飲むという中国の風習をまねたものです。平安初期に宮中で行われやがて民間に広まり、明治になってからは味醂に屠蘇散(山椒や肉桂などの薬草を砕いて調合したもの)を浸したものが用いられるようになりました。年賀の客には初献に屠蘇を供し、後はお酒にします。こうして年始の客にすすめる酒を「年酒」といいます。

成人の日

武家の元服式から始まったこの儀式は、日本酒を飲んで晴れて大人の仲間入りしたこと祝います。「お酒は二十になってから」ですね。

三三九度

昔は三つの大盃をみんなで回し飲みしました。三つの盃は「天」「地」「人」を意味し、三はめでたい陽数で、九はその最高の数字でめでたいことの頂点を意味しているといわれています。その盃が一巡することを一献(いっこん)といい、三つの盃が一巡して三献、これを三度繰り返すのが三三九度です。この習慣が契りの酒として、今の結婚式に受け継がれているのです。

お酒にまつわる言葉は数多くありますが、よく耳にする言葉でも以外とそのルーツは知られていないものです。

左利き 酒の強い人、酒飲み。大工がノミを左手に持つことにかけて。
とら 酒飲み。酒の別名「ササ」にかけて虎。また虎の刻(午前4時)まで飲むから。
上戸・下戸 じょうご・げこ 秦の始皇帝が、万里の長城の門を守る兵士にはお酒を平地の門を守る兵士には甘いものを支給したことから、酒を飲める人を上戸、飲めない人を下戸というようになった。
はしご 何軒も飲み歩くこと。はしごを上がるように一軒づつマメに回ることから。
とり 酒類一般。酒の字の「酉」から。酉はもともと酒壺の形をした象形文字で酒を意味する字。配はお酒を配る人、酬は主人がお酒をすすめることを意味しています。報酬という字はお酒をすすめて報いるの意味。
角打ち 升酒を飲むこと。升の角から飲むので。
角樽 つのだる 婚礼用の酒升で、朱塗りのものは嫁取りに、黒塗りは婿入りの時に使われました。語呂合わせで一升(一生)、商家では半升(繁盛)入りが使われました。

お酒は「百薬の長」。ストレス解消、食欲増進、人間関係の円滑化、動脈硬化の予防などの効用が知られています。適量を守ってとにかく楽しく飲みたいものですね。

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